2020/03/03 03:34
灯油がワンコインで買えた時代
今回は灯油価格の思い出について書きます。
(灯油に興味のないかたはスルーして下さい)
私が人生で初めて購入した石油製品はガソリンではなく灯油。
大学入学後に某地方都市で１人暮らしを始めて最初の冬、あまりの寒さに耐え切れず、
質屋で石油ストーブを購入。芯を入れ替えたまでは良かったのですが、肝心の灯油を
どこで買ったらいいか見当がつかず、下宿の大家さんに教えられお米屋・酒屋さんへ。
当時は第二次オイルショックの直後だったため、どこにも灯油の在庫はありません。
下宿近辺にコスモのガソリンスタンドがあったので、思い切って店員に尋ねたところ
在庫あり、との事だったので値段を聞くと「1缶1500円なら売る」の返事。当時私は
原付免許さえ取っておらず、ガソリンはもちろん、灯油価格の相場さえ知らなかった
ため、そのような高額商品(＊大学の学費が年間1万円以下の時代)を購入するのには
かなり抵抗を感じましたが、1缶だけ購入して冬を凌ぎ、翌年からは炬燵で暖を取る
ようになりました。1500円の灯油は当時の学生にとって相当な出費だったからです。
自動車免許を取得した後、平成元年からガソリンと並行して灯油の安いスタンドを
探して回る事を覚えました。参考のため、給油伝票は捨てずにファイルしていまも
実家に置いてあります。石油製品が一番安かったのは1997年～99年で、灯油価格は
廉売店で400円～500円。現在、1缶購入する金額で3缶買えた計算で、物価水準や
消費税率の違いを考慮しても、隔世の感があります。私が購入した灯油の最安値は
1998年の岡山県津山市のジャスコ津山インター店(＊既に閉店)が18Lあたり378円。
牛丼一杯とほぼ同じ価格でした。
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