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2019年9月18日
こんにちは。
gogo.gs事務局 古沢です。
9月最初の3連休。
前半は秋らしい天気となり休日を楽しんでいたところ、原油価格が急騰したニュースが流れてきました。
9月13日(金)のWTI原油価格は、1バレル = 54.85ドルだったのに、15日(日)には 61.20ドルと急騰。
この日の高値は、63.47ドルとなり、上昇率は一時15%を超えました。
原油価格は、5月中旬以来、約4ヶ月ぶりの高値となりました。
どうして原油価格が急騰したのでしょうか?増税を控えた今、ガソリン価格はどうなるのでしょうか?
原油価格が急騰した原因は、サウジアラビアにある石油施設2箇所が、無人機に攻撃されたことによります。
これにより、サウジアラビアの原油生産能力が半減し、供給懸念が高まったことを受け、原油価格は急騰しました。
サウジアラビアの石油生産量のうち、約半分に当たる日量570万バレルが減少。これは世界の石油供給の5%以上に相当します。
日本は、中東から多くの原油を輸入しているイメージがあると思いますが、実際の数値はどうでしょうか?
経済産業省の「石油統計」で、最新の2019年7月分の「地域・国別原油輸入」を割合で確認してみましょう。
毎月、輸入量や地域・国別の割合は変動がありますが、直近の2019年7月は、日本は全体の33.2%をサウジアラビアから輸入しています。
サウジアラビアやアラブ首長国連邦を中心に、中東からの輸入量は8割を超えています。
日本の原油輸入量が1位で、全体量の3割を超えている国の生産量が半減したとなると、やはり石油の供給が心配になりますよね。
経済産業相が発表した談話では、備蓄の協調放出などを検討する方針も示し、必要な供給量を確保していく旨が発表されました。
また、日本の石油備蓄量が消費量の230日分を超えているため、問題はないそうです。
世界情勢により今後の懸念は残りますが、私たちが今慌てて石油製品の確保をする必要はなさそうなので、その点は安心ですね。
ガソリン価格は、原油価格に大きく影響を受けるため、今後のガソリン価格が心配です。
また、消費税増税も控えているため、これまでの想定以上に値上がりする可能性も出てきました。
直近1年のガソリン価格・原油価格の推移をグラフで比較してみましょう。
先日、原油価格は60ドルを超えましたが、原油価格が60ドルを超えていた5月中旬頃のガソリン価格はいくらだってでしょう?
(9月17日時点の原油価格は、58.75ドルと少し価格を戻しました。)
5月の最高値は、5月13日のレギュラーガソリン 147.2円/Lでした。
9月16日のレギュラーガソリン 138.7円/Lと比較すると、8.5円も高くなります。
このまま原油価格が上昇・高止まりした場合、5月頃の価格になる可能性も考えられます。
さらに、この値上がり分に、10月からの増税分 +2.9円*1を足すと、合計 +11.4円となり、レギュラーガソリン 150円/Lを超える可能性も出てきました。
*1 147.2円/L × 増税分2% = 2.94円先週、9月13日更新のgogo.gsニュースでも「消費税増税前に早くもガソリン価格値上がりの兆し!?」という記事を書きました。
すでに値上がり傾向のあるガソリン価格に、今回の原油価格急騰は、さらに追い打ちをかける事態となりました。
原油価格の変動時や消費税増税前後の、ガソリン価格が変動しそうな時期に、便利なgogo.gsの使い方もご紹介しています。
是非、こちらの記事も合わせてご確認してみてください。
ガソリンの卸価格は、すぐに原油価格が反映されるとは限りませんが、これから増税前にガソリン価格が値下がりすることは考えにくいです。
ガソリンスタンドのメルマガやLINE、アプリなどから送られてくる価格情報やクーポンは、コマメにチェックしましょう。
また、給油や併設店などのお買い物で発行された、お手持ちのクーポン券がありましたら、有効期限を確認して、早めに使うのもいいですね。
私がLINEにお友達登録しているガソリンスタンドからは、9月19日(木)からの値上げ通知が届きましたよ。
gogo.gsへ投稿される最新価格情報も、チェックしてみてくださいね!
以上、原油価格が急騰した原因や今後のガソリン価格について、お届けしました。
今こそ、皆さんで最新のガソリン価格情報を共有して、値上げの時期が遅いガソリンスタンドを探してみましょう!
まだ価格投稿に参加されたことがない方も、この機に参加してみてくださいね。
よろしくお願いいたします!