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2020年3月9日

原油価格が急落!ガソリン価格はいつ下がる!?

こんにちは。

gogo.gs事務局 古沢です。


先週末より大幅な値下がりを見せている原油価格ですが、本日さらに値を下げ、3月9日の最安値では 1バレル = 27.34ドルと、ついに30ドルを下回りました。

これは、2016年2月以来の安値。下落率としては、1991年の湾岸戦争以来となります。




どうして原油価格はここまでの値下がったのか?ガソリン価格はいつ下がるのか?について、見ていきましょう!


今年に入ってからの原油価格の値動き



【1月上旬】

米国とイランの対立を背景に、一時65ドル台まで上昇。その後、中東地域の緊張緩和により、60ドルを割り込む。


【1月下旬】

新型コロナウイルスによる肺炎の拡大により、世界の景気が減速し需要が減るとの見通しから、原油価格がさらに下落。


【2月上旬】

一時50ドルを下回りましたが、その後は50ドル台前半で推移。


【2月下旬】

2月25日以降は50ドルを切りはじめ、原油価格が続落。


【3月上旬】

OPEC総会後の3月6日に41.28ドルまで値下がり。3月8日には32.52ドルと、さらに大幅に下落。


原油価格が急落した原因は?

3月5日にOPEC総会、翌6日にはOPECとロシアなどのOPEC非加盟国を含めた会合が行われ、「OPECプラス」として今後の方針が決定されました。


今回の総会では、新型コロナウイルスの感染拡大によっておこる石油需要減少から、供給過剰と原油価格急落を防ぐため、大規模な追加減産が合意されると見られていました。


OPECは、OPEC非加盟国のロシアに対して、追加減産と減産期間の延長を要請しましたが、ロシアが拒否したことにより、協議は決裂。3月末で、現在の協調減産体制が終了することとなりました。


協調減産体制が終了するということは、今後は各国が自由に産油量を決定することとなります。そこで、世界最大の産油国のサウジアラビアが、減産から一転、増産方針に転じると報じられたため、原油の供給量が増えると見られて、原油価格が急落しました。


ガソリン価格はどうなる?

冒頭で、原油価格が2016年2月以来の安値と述べましたが、当時のガソリン価格はどうだったでしょう?




ガソリン価格推移 [ レギュラー ] [ 最近5年 ]

2016年3月4日の全国平均価格が、レギュラー106.6円と、当時の最安値となりました。


原油価格が30ドルを割り込む期間が長ければ、レギュラー100円台も夢ではないですが、原油価格は刻一刻と変わります。

この記事を書いている間にも、書き始めた9日14時台は28ドル台だったのに、現在17時台では、すでに32ドル台となっています。ただ、30ドル台でも、もちろんこれまでの原油価格と比較すると、非常に安く、今年1月の半額以下の価格となります。

今回の原油価格の値下がりが、いつまで続くかによって、どこまでガソリン価格が下がるか、変わっていきそうですね。


年明けから原油価格が下がってきている分が、現在徐々に大手石油元売りの卸価格にも反映されています。

今週も引き続き、ガソリン卸価格の値下がりが予想されます。


ただし、今回の原油価格急落の影響が、ガソリン価格に反映される時期はもう少し先となります。この状況が続くようであれば、3月末頃から徐々にガソリン価格に反映されていくと思われます。


ガソリン価格の観点だけから見ると、急いで給油する必要はありませんが、新型コロナウイルスの影響もあり、今回はいつもと状況が違うため、余裕を持って給油しておき、ガソリン価格が下がるのをゆっくりと待ってみるのもいいかもしれませんね。


以上、原油価格急落について見てきました。


新型コロナウイルスの影響で、お財布も厳しくなってきている方も多いかもしれませんが、ガソリン価格はお財布に優しくなってくれると嬉しいですね。