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2021年6月21日

安全安心にエネルギーを安定供給するために!湘南菱油が災害対応訓練を実施



危険物安全週間でもある6月9日に、横須賀市消防局と湘南菱油株式会社の合同災害対応訓練が、ENEOS セルフDr.Drive 日の出町SS (神奈川県横須賀市)で実施されました。


セルフガソリンスタンドで事故が起こったことを想定しての災害対応訓練。


私たちも日頃から安心してガソリンスタンドを利用していますが、その裏ではこのような訓練が行われ、ガソリンスタンド利用者や地域の方の【安全安心】が守られいています。


安全安心にエネルギーを安定供給するために、ガソリンスタンドが行っている災害対応訓練の様子を取材してきました!


エネルギーを安定供給するために


今回の災害対応訓練には、湘南菱油全15店舗からマネージャーなどが参加。


訓練にあたり、湘南菱油 大庭社長の挨拶で印象に残った言葉がありました。




「いつ起こるか分からない自然災害とは違い、ガソリンを扱うガソリンスタンドは常に危険と隣り合わせということを、身を持って感じてほしい。」

訓練参加者の身が一層引き締まる雰囲気を感じました。


コロナ禍の現在、この訓練を行うことに賛否があったものの、コロナ禍でも安全安心にエネルギーを安定供給する使命があるため、開催を決めたそうです。


横須賀市消防局の予防課長からは、「災害時には情報の把握が大切」と話があり、どういう情報を伝え通報するか?と、想定しながら訓練に参加してほしい、とのこと。


これは、私たちが日常生活において、万が一災害に遭遇した時にも同じことが言えますね。


消火設備を実作動しての訓練


災害対応訓練は、横須賀市消防局の講座から始まりました。




事故を起こさないために大切なのは、自主保安。

危険物事故事例や給油取扱所の定期点検、地下貯蔵タンクの構造などの講座でした。


続いて、実際に消火器を使った消火設備取扱訓練。




火災を発見したら、まずは大きな声で周囲に「火事だ!」と知らせることが大切。

訓練参加者は、ガソリンスタンドに響き渡る大きな声で、真剣に訓練に取り組みます。


ガソリンスタンドの消火設備は、消火器だけではありません。


給油機の下に、泡消火設備が備わっているのは知っていました?



レーンの場所を指定し、泡消火設備を作動すると、給油機下の銀色の蓋がポンッと外れ、中から泡状の消火剤がジワジワと床一面に広がっていきます。




訓練のために、本物の泡消火設備を動かすとは、すごい!

貴重な訓練を見ることができ、設備面での安心も感じることができました。


万が一ガソリンスタンドで火災が起こってしまった場合は、ガソリンスタンドのスタッフが避難誘導や初期対応をしっかりと行い、消防隊に引き渡すことが大切となります。


日頃より訓練を実施することで、私たちドライバーが安心してガソリンスタンドを利用できることに繋がりますね。


タンクローリーから流出


続いての訓練は、タンクローリーからガソリンが流出してしまったことを想定した訓練。


訓練用のタンクローリーと運送会社の方が来て、まずはタンクローリーの仕組みや荷卸しについての説明。




火災はもちろん、コンタミ(混油)事故などを起こさないためにも、改めて研修を受けることは大切ですね。


続いて、タンクローリーからガソリンが流出してしまった想定で初期消火の訓練。




こちらも本番さながらの緊迫感を持って、スタッフの方が訓練に臨んでいました。


給油中に出火


最後は、お客さんがガソリンを給油中に出火したことを想定した訓練。


火災を発見したスタッフは、他のスタッフに火災発生を伝え、通報と初期消火を分担します。




消防への通報の様子は店内にも流れ、消防署からの確認事項など、参加者全員が確認できる状況でした。


消防署が現状把握を行うために、様々な質問が行われます。いざという時に慌てないためにも、どのようなことが確認されるか、知っておくことも大切ですね。


そして、消防車が実際に消防署から出動して、ガソリンスタンドへ到着!




予め待機していた消防車ではなく、実際に最寄りの消防署からガソリンスタンド内へ入ってきます。


誘導なども含めて、実際に消防隊との連携しながら訓練を進めることも重要ですね。




初期消火を担当していたスタッフから、到着した消防隊へ引き継ぎ、消火が行われます。


訓練と分かっていますが、その様子を一部始終ドキドキとした気持ちで見守ってしまいました。


消防署長の反応は!?


訓練が一通り終了した後、消防署長の講評がとても印象的でした。




「(湘南菱油スタッフの)作業服や作業靴がとてもキレイ。自分の面倒をみれない人は、人の面倒もみれない。皆さんの意識の高さを感じる。」


“ 地域の皆さんが求めるエネルギーを扱う場所として、安心・安全の場所を提供していくことが使命 ” とする湘南菱油さんの意識が、スタッフの方1人1人にもしっかりと備わっていることが感じられました。




ガソリンは、セルフ給油できることなどもあり、私たちドライバーにとって身近な存在です。もしかすると、事故や事件など起きるまで「危険物」であるという認識が薄れてしまっているかもしれません。


今回の訓練を通して、ガソリンスタンドを利用する私たちも、ガソリンは「危険物」であるということを忘れずに、しっかりと扱わなければならないと感じました。


また、災害対応訓練の取材を通して、日々利用するガソリンスタンドで、このような訓練が行われていることを、是非皆さんにも知っていただきたいと思いました。