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2021年8月5日
鎌倉の由比ヶ浜海岸が目の前にあるガソリンスタンド ENEOS セルフEnejet 鎌倉SS (湘南菱油(株))のサービスルームがカフェになった!と聞いて、真相を確かめに行きました。
神奈川県で13SSを運営する湘南菱油株式会社 大庭社長に、サービスルームのカフェ化について、またその想いをお伺いました。
突然ですが、ガソリンスタンドのサービスルームに入ったことはありますか?
レジカウンターに待合いのイスが並び、自動販売機、車検やタイヤなど油外サービスのチラシが置いてある。
そんな部屋を思い浮かべませんか!?
ここ!
鎌倉のカフェではなく、鎌倉にあるガソリンスタンドのサービスルームなんです!!
ガソリンスタンドのサービスルームを "地域の方とコミュニケーションを取れる場所に変えたい!” という湘南菱油 大庭社長の強い想いから、海が近い鎌倉らしい雰囲気に合わせて改装。
改装した際に、サービスルームの役割に加えて、一般の方も利用できる【Rカフェ】というカフェも併設しました。
「何でカフェ!?」
という率直な疑問にシンプルな答えが返ってきましたよ。
「鎌倉だから。海のそばだから。」
地域にとけ込む形を考えたら、海がすぐ目の前にある立地に合わせて、このようなカフェになったようです。
確かに鎌倉らしい!!
湘南菱油のサービスルーム改装第1弾は、本社併設のガソリンスタンドで行われましたが、そこは「Rラウンジ」として、wifi・電源ありの席にコーヒーを無料提供しています。
フルサービスの店舗のため、よりゆっくり過ごしてほしいという想いで、ラウンジにされたそうです。
このような地域の特性に合わせた改装には ENEOSが掲げる「生活プラットフォームSS」に共感し、地域とガソリンスタンドを表現する場所作りを目指していきたい! という湘南菱油 大庭社長の強い想いがありました。
凍らせたフルーツと天然氷を削って作る かきフルーツやクラフトコーラなどを販売するカフェ「ニコフル」の運営を行っているのは 、“ 学生アルバイト ” ではなく、地元・鎌倉の学生団体が作る “ 株式会社 ” に業務委託を行っています。
「鎌倉のためになること」と活動していた学生団体は、地域清掃と宝探しを組み合わせたイベントなどを開催。毎月ビーチクリーンも行う湘南菱油とは SNSがきっかけとなり、縁が繋がりました。
こうして湘南菱油と学生団体の産学協同のプロジェクトが始まりました。
その背景には、湘南菱油 大庭社長の「学生に接客の仕事だけではなく、運営に関わる裏の仕事の経験を通じて、学生時代に何か得て欲しい」という想いもありました。
高校生~大学生が参加して運営されている学生団体ですが、参加している学生のお母様にもとても感謝された、と嬉しそうにお話されていました。
また、ガソリンスタンドに併設されたカフェで働くことにより、若い世代の人にも “エネルギー” のことについて考えるきっかけになってほしい、という考えもあるようです。
コンセプトに合わせて改装されたのは、サービスルームだけではありません。
ガソリンスタンドに立ち寄った際にお世話になることも多いお手洗いも、とてもキレイに改装されました!
これは社長の奥様から、「トイレをどうにかしてほしい!」の一言がきっかけとなったそうです(笑)
女性としては切実な願いですよね。
改装後はとても素敵なお手洗いで、思わず中まで写真を撮らせていただきました。
ご馳走さまでしたとても美味しかったです!
— tsubuyakitai (@tsubuyakitai8) July 21, 2021
GSの事務所は女性にとってちょっと入りにくいと思っていましたが、清潔でとても可愛い店内に生まれ変わり、トイレも綺麗なので少しだけ休憩したい時にこちらで給油して行こう!と思うようになりますね
SNSでは、地域の方から「清潔でとても可愛い店内に生まれ変わり、トイレも綺麗なので少しだけ休憩したい時にこちらで給油して行こう!と思うようになりますね。」という嬉しい反応もありました。
このように、ハード面でもユーザー目線のガソリンスタンドを目指す一方、社員の方への教育でも、ユーザー目線のガソリンスタンドを目指しているそうですよ。
お客様の要望とミスマッチを起こさないために、また来たい!と思ってもらえるガソリンスタンドにするために、いい意味でガソリンスタンドらしくないガソリンスタンドを目指しているそうです。
湘南菱油がサービスルームの改装に着手したのは、ガソリン以外の+αの価値を【表現する】ことにトライしたい から、と大庭社長は話します。
湘南菱油13店舗それぞれの立地に合わせて、地域の方とコミュニケーションを取れる場所を作っていきたい。その1歩が、今回のRカフェとして実現しました。
今後、脱ガソリンの流れが進み、ガソリンスタンドがガソリンを扱わなくなってしまう日も遠くはありません。その時にも、地域の方とコミュニケーションを取れる場所としてガソリンスタンドを残していきたい。そのために、+αの価値を模索しているようです。
私が訪れた時も、ご近所の方が車のメンテナンスに訪れた待ち時間に、嬉しそうにかきフルーツを頼まれていた様子も、印象的でした。
このような前向きな姿勢で取り組むガソリンスタンドの社長に、とても夢を感じました!
ガソリンスタンドへ行く理由が、ガソリンでなくなる日が来ても、“ あそこのガソリンスタンドへ行きたい!” と思えるようなガソリンスタンドがあることは、ガソリンスタンドにとってだけでなく、ドライバーにとっても楽しいし、嬉しいことですね!
※ 今回の取組みは、地域メディア かまくらいふ でも取り上げられました!
かきフルーツ専門店ニコフルに興味のある方、もっと知りたい方は是非こちらもご覧ください。