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2025年1月24日
ガソリン価格の値上がりが止まりませんが、ガソリンには消費税以外にも多くの税金がかかっていることはご存じですか!?
レギュラーガソリン180円の場合、約4割が税金となります。
昨年12月に決定した令和7年度税制改正大綱では、暫定税率の廃止方針が明記されましたが、暫定税率の廃止によりガソリン価格はいくらになる?
ガソリン価格の高騰が続く今こそ、ガソリンの税金について考えてみましょう。
ガソリンには、消費税とは別に固定の税金がかかります。
ガソリン 1Lにかかる固定の税金
ガソリン税(本則税率) | 28.7円 |
ガソリン税(暫定税率) | 25.1円 |
石油税 | 2.8円 |
ガソリン税・石油税は、本体価格に影響されず常に同一の金額 56.6円 となります。
消費税は 本体価格にガソリン税・石油税を足した価格に10% をかけます。
レギュラーガソリン 180円のうち、ガソリン税・石油税 56.6円、消費税 16円。 合計 72.6円(約 40%)の税金がかかっています。
昨年12月20日に与党が決定した令和7年度税制改正大綱には、暫定税率の廃止方針が明記されました。
そもそも暫定税率とは?
ガソリン税には本則税率と暫定税率があります。
本則税率とは、ガソリンにかかる本来の税率(28.7円/L)です。
暫定税率とは、1974年に道路整備の財源不足に対応するため、一時的に増額された税率となります。
期間が定められていた暫定税率ですが、期限後も延長や税率の引き上げが繰り返され、現在も 25.1円/Lの税金 がかかっています。
暫定税率が廃止された場合、ガソリン価格はいくらになるのでしょうか。
レギュラーガソリン 180円の場合を見てみましょう。
ガソリン価格は、本体価格 + ガソリン税 + 石油税に消費税10%をかけています。
ガソリン税の暫定税率 25.1円がなくなった場合、消費税10%分 2.5円もかかりません。
そのため現在の価格 180円より27.6円安く 152.4円となります。
ただ、現在ガソリン補助金は縮小されたとはいえ、1月23日からは 21.5円支給されています。
暫定税率が廃止された際は、ガソリン補助金の支給がなくなるため、173.9円となります。
現在ガソリン補助金が支給されている状況が続いているため、一見あまり安くならないようにも見えますが、ガソリン補助金の支給がない場合は200円を超える価格となります。
ガソリン補助金が支給されている現在より、暫定税率を廃止した方がガソリン価格が安くなる可能性があります。
今後も暫定税率廃止の動きをはじめ、ガソリン価格に関する情報を発信していきたいと思います。