こんにちは。

gogo.gs事務局　古沢です。

原油価格が急落しているニュースは、ご覧になりましたか！？

11月14日時点では、原油価格が12営業日続落して、過去最長の下落記録を更新し、約1年ぶりの安値となりました。

ガソリン価格は、10月中旬までは 原油価格高騰により上昇を続けていましたが、10月下旬より原油価格の値下がりを受け、ガソリン価格も下がり始めてきています。

gogo.gsの全国平均価格によると、10月24日の レギュラー 156.9円をピークに、現在 153.9円まで下がっています。

それでは、なぜ原油価格が急落しているのか、様々なニュースから見ていきましょう！

1. 米国のイラン産原油の禁輸を求める制裁が再発動したが、日本を含む8ヵ国は、一時的に適用除外となった

米国は、イランへの経済制裁として、11月4日までにイラン産原油の輸入をゼロにするように、各国に対して求めていました。

しかし、11月5日 米国はイラン産原油の禁輸を含む対イラン制裁を再発動しましたが、日本を含む8ヵ国・地域が一時的に原油禁輸の適用除外となり、180日間はイラン産原油の輸入が可能となりました。

適用除外となったことにより、

・ 想定していたほどイラン産原油の供給が減少しなかった

・ OPECが制裁発動に備えて増産に動いていた

このような点を踏まえて、供給過剰の懸念もあり、原油価格が下落しました。

2. トランプ大統領が、主要産油国に対して、減産の動きをけん制

12月に開催されるOPEC定時総会で、主要原産国が来年の原油減産について、協議する見込みとなりました。

しかし、米国のトランプ大統領が、主要産油国に対して、原油価格上昇につながる減産の動きに反対したことを受けて、原油安の流れが加速しました。

3. 中国経済の減速をはじめ、世界的に需要が冷え込む予想も

米中貿易摩擦が長引いていることによる中国の景気鈍化をはじめ、世界経済の減速見通しへの警戒が高まる可能性もあり、原油の需要が世界的に減少するという見方もあります。

このような点を背景に、現在の原油価格急落の動きとなりました。

このまま、原油価格の下落が続き、価格が安定すれば、ガソリン価格もだいぶ安くなりそうですね。

ただ、今後のガソリン価格について、心配になるニュースも発表されました。

国際エネルギー機関が、2020年代初めに深刻な供給不足が生じる恐れから、原油価格が急上昇するリスクを警告

国際エネルギー機関（IEA）は、先日発表した世界エネルギー見通しで、原油価格が急上昇するリスクを警告しました。

・ 原油価格の低迷で、石油分野への投資が絞られ、需要増を満たすために必要な生産プロジェクトの半分しか進んでいない

・ 米国のシェールオイルの増産ペースに、原油価格が左右されることになりそう

・ 既存のシェール油田で資源枯渇が進み、シェールオイル増産は、2020年代半ばで頭打ちになるとの予測もある

このような背景により、2025年には 2017年の原油価格の1.7倍にもなる との見通しもあり、長期的には安心できそうもありません。

先々のことを考えると、不安要素も多いですが…

まずは、12月に開催予定のOPEC定時総会で、どの位の減産の見通しがたつか、注目ですね！

これまで、原油価格の話ばかり追ってきましたが、原油価格の下げ幅 ＝ ガソリン価格の下げ幅 といういワケではないので、注意が必要です！

ガソリン価格の4割以上が税金のため、原油価格と同じ下げ幅で、ガソリン価格は下がらない！

すでに、これまでの記事でもお伝えしている通り、ガソリンには多くの税金が含まれています。

原油価格が下がると、ガソリン価格が下がるのも確かですが、同じ下げ幅では下がらない ことには、注意が必要です。

最近は、ガソリン価格も値下がり傾向にありますが、原油価格の急落が もっとガソリン価格に反映されるタイミングを、楽しみに待ちたいですね！

ガソリン価格の変動が多い時期は、早くに値下げした店舗での給油 を狙いたいところ。

gogo.gsで、ランキングやマップをチェックする際は、期間を最短の4日間にして検索 すると、実際の店舗価格との誤差が少なくなります！

色々とお試ししてみて、いち早く安くなるガソリンスタンドをチェックしてくださいね(^^)/