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2020年2月28日
「住民拠点SS(サービスステーション)」というSSはご存知ですか??
街のガソリンスタンドの中には、「住民拠点SS」と呼ばれるSSが存在しております!
gogo.gsでも、「住民拠点SS」が検索出来る様になりましたので、本日はその「住民拠点SS」について詳しくご紹介をさせていただきます。
災害の際に役立つ情報なので、ぜひご覧ください!
住民拠点SSとは、資源エネルギー庁で指定されている、自家発電設備を備え災害などの停電時にも、地域住民に給油できるガソリンスタンドのことです。
災害が起こった時も、可能な限り地域住民に給油を継続的に供給する事を目的としています。
全国のガソリンスタンドの中から、公募などにより国に選定され、地域に偏りのない様、全国に配置されています。
通常ガソリンスタンドでは、地下タンクから各燃料油を、電動ポンプでくみ上げて給油しています。しかし災害などで停電になると、電動ポンプが停止してしまい、給油ができなくなります。
東日本大震災時は、停電により多くの店舗が休業となりました。営業が継続できた店舗でも、手動で給油を行った為、1台への給油が10分以上かかる事もあり、ガソリンスタンドが大渋滞となりました。
また、多くの被災者が、営業している数少ない店舗へ殺到したため「給油制限」も行われました。
「住民拠点SS」では、災害などで停電になっても給油ができるよう、自家発電設備や大型タンクなどを整備しています。
平常時は、通常のガソリンスタンドですが、災害時でもガソリンや灯油などの供給を安定して継続できるような設備があるガソリンスタンドが「住民拠点SS」となります。今後このような「住民拠点SS」の整備拡大が重要となってきます。
国内では1995年阪神淡路大震災以降、ガソリンスタンドが災害時にもガソリンなどを供給する事により、被災者救援へ貢献出来る、という考えが強まっていきました。
そのため、国の補助事業として、1996年度からSSの災害対応能力強化の初めの取り組みとして、「災害対応型給油所」が整備される事となりました。
これは、災害時に緊急車両への優先給油等が行えるよう整備されたガソリンスタンドです。
その後、2011年東日本大震災を含む多くの災害を経て、「中核給油所」や「小口燃料配送拠点」等の施策が実施され、災害に強い体制が整えられてきました。
そして、2016年熊本地震において、災害時における燃料供給拠点としてのガソリンスタンドの役割が再認識され、災害による停電時にも緊急車両だけでなく、地域住民の自家用車にも給油を行える「住民拠点SS」の整備が進められる事となりました。
大地震だけで無く、近年大型の台風が多く襲来し、各地に甚大な被害をもたらしています。いつどこで大きな災害が起こるか分かりません。
そのような中、災害時におけるガソリンスタンドの重要性は年々高まっています。
「住民拠点SS」は、2019年12月31日時点で4,385か所が設置されておりますが、2020年度までに8,000か所が整備される予定となっており、将来的には10,000か所が目標とされています。
gogo.gsでは現在既にENEOSや各運営会社のHP等で公表されている、災害時に緊急車両を優先しつつも、自家用車にも給油が出来るガソリンスタンドを、「震災時対応SS」としてキーワード登録をしています。
そしてこの度、「震災時対応SS」に加えて資源エネルギー庁から公表されている、「住民拠点SS」も検索できるように、キーワード登録を行いました。
現在は約3,000店舗の登録となりますが、随時更新予定です。
普段お使いのガソリンスタンドが「住民拠点SS」に該当しているか、また、もし災害が起きてしまった時のために、お近くの住民拠点SSをいくつか知っておきましょう!
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以上、「住民拠点SS」のご紹介でした!
万が一被災をしてしまった際、県外へ避難したい、車中での避難生活を余儀なくされた、被災地外へ物資の買い出しに行きたい等、ガソリンがあると無いとでは、被災生活は大きく変わってきます。
水や食料の確保については、普段から意識をされている方も多いかと思いますが、災害時に備えてガソリンの残量や、被災時に給油の出来る住民拠点SSについても同様に、日頃からより気を付けてみると良いかもしれません!
また、災害時に備えて日頃から満タン給油を心がけておくことも大切ですね。
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