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2022年3月5日
3月に入り、原油価格とガソリンの補助金について動きがありましたので、確認してみましょう。
□ 原油価格は、3月3日に一時 1バレル = 116ドル台を記録し、13年半ぶりの高値。
□ ガソリン価格抑制の補助金上限額が、1L当たり 5円から 25円に引き上げることが決定。
ロシアのウクライナ侵攻により、産油国でもあるロシアが 世界的な決済ネットワークであるSWIFTから、特定の銀行が排除されました。
この影響を受けて、原油価格がさらに上昇し、3月3日には一時 1バレル=116ドルを超えました。
これは、2008年 9月以来の13年半ぶりの高値となります。
昨年11月頃には、石油の備蓄の一部を放出する措置やオミクロン株の感染拡大の影響などにより、原油価格は下落に転じました。
しかし年末頃より、オミクロン株感染拡大による原油需要の落ち込みへの警戒が和らいでいること、ウクライナ情勢が緊迫している影響を受け、原油価格は再び値上がりへ。今回ロシアのウクライナ侵攻により一気に上昇しました。
2022年1月からの原油価格の推移となります。
新年は 1バレル = 76ドル台でスタートし、ジワジワと値上がりを続けていた原油価格が、今回急激に値上がりしたことが分かります。
石油の産出国というと、中東のイメージが強い方も多いと思いますが、現在ロシアの産油量はどの程度あるのでしょうか?
2020年の世界の原油生産量では、米国に次いで、ロシアが第2位の産油国となります!
(※ 参照: https://www.globalnote.jp/post-3200.html )
ロシアからの供給が滞ると懸念される中、OPECプラスが追加増産を見送ったことにより、原油価格の上昇に繋がりました。
ガソリン価格抑制策とは、レギュラーガソリン全国平均小売価格が170円を超えた場合、1L当たり最大5円の補助金を元売り各社に支給する制度。
1月下旬より補助金の支給が始まり、最初の補助金は3.4円/ Lでしたが、原油価格の値上がりにより、2週間で上限の5円/ Lに達してしまいました。
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追加対策では、3月10日以降に172円/ Lを超えた時点で、最大 25円/ Lの補助金が支給されます。
(※ 現在の制度では、170円/ Lを超えた時点で支給されましたが、基準額が 172円 /Lに変更となります。)
ガソリン価格比較サイト gogo.gsでは、最長5年間のガソリン価格推移を確認することができます。
過去5年 ガソリン価格が最安値だった時は、新型コロナウイルスが流行し始めた 2020年5月 121円台。
現在は169円台のため、1L当たり48円も値上がりしています。
今後、上限を引き上げたガソリンの補助金効果で、値上がりに歯止めをかけられるか注視しましょう。
また、このような時こそ、ガソリン価格比較サイト gogo.gsを活用したり、ガソリンスタンドでの決済方法などを見直して、少しでもガソリン代を節約したいですね。
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