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2024年3月22日
もうすぐ年度末。
今年度もガソリン価格の高騰に悩まされましたね。
ガソリン補助金は、2024年4月末に期限切れを迎えますが、国民生活や経済活動への影響を考慮して、5月以降の延長も検討されることとなりそうです。
昨夏はガソリン補助金の補助率変更など動きがありましたが、2023年度に支給されたガソリン補助金の金額を、ガソリン価格・原油価格の動向と合わせて、振り返ってみましょう。
2023年度がスタートした、昨年4月最初のガソリン補助金は 11.9円でした。
2023年4月1日時点のレギュラーガソリン全国平均は 163.5円と、現在より6円以上安い価格となっています。
2023年9月末のガソリンの補助金終了に向けて、6月から段階的に補助率が縮小されました。
≫ 6月からガソリンの補助金が縮小!どうなるガソリン価格!? (2023年6月2日公開)
6月最初のガソリン補助金は、補助額の90%支給で 12.5円。ここから2週間に1度 10%ずつ補助率が減少していきます。
ガソリン補助金の補助率が縮小されはじめると、奇しくも 原油価格が値上がり始めました。
6月は、WTI原油価格 1バレル = 60ドル台の時もありましたが、その後急騰。9月末には90ドルを越えました。
ガソリン補助金の補助率が30%まで縮小したガソリン価格は 180円台となり、お盆休みにガソリン価格の高騰が直撃しましたね。
≫ ガソリン補助金延長へ!8月のガソリン補助金はいくらだった!? (2023年8月25日公開)
9月。16週連続で値上がりを続けたガソリン価格は、2008年以来の最高値を更新。
ガソリン高騰が続く中、8月末にはガソリン補助金の延長が決定。
それに伴い、9月から支給されるガソリン補助金の制度が変わり、9月末の価格は 180円、10月末の価格は 175円程度まで下がる見通しとなりました。(※ 資源エネルギー庁発表の価格)
≫ ガソリン価格値下がりへ!9月から変わるガソリン補助金を解説 (2023年9月7日公開)
ガソリン補助金が拡充されたことにより、11月よりガソリン価格の変動がほぼなくなりました。
gogo.gsのレギュラーガソリン全国平均は 170円前後を、現在まで推移しています。
また、ガソリン補助金の支給額は、原油価格の値下がりと共に下がりはじめました。
2024年3月現在、ガソリン補助金は 20円、ガソリン価格は170円、WTI原油価格は 80ドル 周辺を推移しています。
現在も 高止まりが続くガソリン価格。
もし、このままの状況でガソリン補助金が終了すると、ガソリン価格は 190円を超え、最高値を更新することが明らかです。
ガソリン補助金は、原油価格高騰が コロナ下からの経済回復の重荷になる事態を防ぐため「激変緩和対策」としてはじまりました。
開始から3年目となり、その目的が「激変緩和」から「国民生活や経済活動」への対策になっています。
そのような中、私たちが求める対策も変わってきています。
≫ ガソリン補助金10月以降も延長!ドライバーがガソリン価格高騰の対策として求めることは!? (2023年8月23日公開)
度々国会でも話題に上がる「トリガー条項凍結の解除」ですが、なかなか議論が進まないですね。
間もなく迎える2024年度。
来年度こそ、ガソリン価格を取り巻く状況が好転することを願いつつ、今後もガソリン価格情報を共有していきたいと思います。