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2022年7月22日
ガソリン価格抑制策としてガソリン補助金の支給が始まり、半年が経過します。
皆さん、この半年でガソリン補助金の効果は実感されましたか?
□ ガソリン補助金が支給されて、ガソリン価格はどう変動した?
□ ガソリン価格に影響を及ぼす原油価格の値動きは?
本日はこちら注目しながら、それぞれの半年間の動きを確認してみましょう。
ガソリン補助金は、レギュラーガソリン価格が170円を超えた場合、1L当たり最大5円の補助金を元売り各社に支給 する制度として、2022年1月下旬に開始。
最初の補助金は、原油価格の値上がりにより2週間で上限 5円/ Lに達し、追加対策として 3月10日以降は最大 25円/ Lの補助金が支給されることとなりました。
また、4月下旬には補助金の上限金額をさらに 35円 / Lに引き上げ、 172円程度の価格維持目標を 168円程度に引き下げました。
上限金額を 35円/Lと言いましたが、ガソリン価格が1リットル170円を超過した場合は、さらに 超過分の2分の1を支給することとなっています。
5月中旬には 早くも35円 /Lの上限を突破し、6月中旬には 40円台 /Lの支給額となりました。
ガソリン価格の値上がりを実感されている方も多いと思いますが、すでに多くの補助金が含まれている価格となります。
ガソリン補助金の支給がない場合は、ガソリン1L当たり200円台が続いていたことになりますね。
今年1月初めには160円台だったガソリン価格は、急速に値上がり、1月末には167円台。
1ヶ月で7円近い値上がりとなりました。
ガソリン補助金の支給で一旦緩やかな値上がりに落ち着きましたが、ウクライナ情勢の悪化に伴い、再び値上がりへ。
3月中旬には、ついに171円台という高値を記録しました。
ガソリン補助金の上限が大幅にアップされたことにより、しばらく値下がりが続きましたが、原油高と円安の影響を受け、6月より再び値上がりに転じました。
6月下旬には、3月以来の170円台を記録。
現在(2022年7月22日時点)は、3週連続の値下がり、167円台となっています。
原油価格の値動きが、ガソリン価格にも大きく反映されますので、この半年の流れを確認してみましょう。
1月初めに 1バレル = 76ドル台だった原油価格は、ウクライナ情勢悪化の影響を受け、3月には100ドル台を突破。
3月6日には 1バレル =122ドルという高値を記録した後、100ドル台を上下しながら推移していきます。
同じ時期ガソリン価格は、ガソリン補助金の上限アップの影響により、値下がりを続けました。
ロシア産石油禁輸の合意などを受け、5月下旬より再び原油価格の値上がりが始まり、6月8日は3月以来 1バレル =122ドル の高値。
この原油価格高値を受けて、ガソリン価格も再び170円台となりましたね。
その後、原油価格は下落し、現在は1バレル = 100ドル前後となっています。
この半年の間、ウクライナ情勢や新型コロナウイルスによる上海市ロックダウンでの需要減退懸念、欧米の利上げによる景気後退の懸念等の影響を受け、原油価格が上下しながらも高値水準を維持しています。
日本では円安も進み、ガソリン価格には追い打ちとなりそうです。
ガソリン補助金は9月末までの期限となっていますが、10月以降も延長する方向で調整されるようです。
原油高の状況のままガソリン補助金が終了すると、ガソリン価格が跳ね上がったり、駆け込み需要で混乱が生じる懸念があるためです。
永久にガソリン補助金を支給することはできないとなると、出口戦略が難しくなりそうですね。
今後もガソリン価格をはじめ、ガソリン補助金、原油価格の動きについて、gogo.gs ガソリン関連ニュースで分かりやすくお届けしていきたいと思います。
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(2022年 3月 25日公開)