幼少の頃から父親の車に乗って給油に行くのが大好きだった。
油の匂いも、洗車の水しぶきも、
無骨なキャノピーも何もかもが格好よく感じた。
中学の卒業式を終えたその日に、
近所のスタンドに電話をかけ、アルバイトを申し込んだ。
それがエイワ石油との出会いだった。
仕事は興奮と刺激の連続だった。
初めはただの町のガソリンスタンドがユーザー車検を皮切りに
指定工場、車販、レンタカー、新車リースと拡充。
今では車の総合商社を掲げるまでに成長した。
最近、息子がアルバイトで入ってきた。
これほど成長と躍動の息吹を感じられる職場は他にないだろう。
もし30年前にかけたあの電話が
私の運命だったとするなら、息子にも伝えてやりたいことがある。
己の手で価値を生み出す尊さと今を本気で生きる楽しさを。